2012年12月26日水曜日

『FUNKOT ANTHEM – EP』担当D、独占手記!


FUNKOT ANTHEM – EP』担当D、独占手記!
20121226 MusicHeaps

寒空にすげえ勢いで吹き込んできた、インドネシアからの熱い風 FUNKOT
ガバテクノ級の高速ビート、首をやりそうになる裏打ちのカウベル、アゲることに特化したボイスサンプルと、かの地の舞踏ケチャダンスをクラブミュージックに昇華させたようなオリジナリティが、いま日本で花咲きかけている。
Music Heaps
アクセスランキングでぶっちぎりの1位を獲得した『FUNKOT ANTHEM – EP』リリースの報。その反響にお応えし、EMIミュージック・ジャパンの制作担当ディレクターより独占手記を入手した。クラブ界のAPECとまで呼んでしまいたい、この試みの秘話をご一読いただきたい。(編集H

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FUNKOT
を初めて聞いたのは2010年ぐらいにTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」の中で高野政所(a.k.a. DJ JET BARON)さんが作られた番組ジングルでした。そのジングルは15秒ぐらいの短いものだったのですが、今まで聞いたことがないけれどなぜだか高揚するサウンドに衝撃を受けました。過去同番組で放送されたFUNKOT特集を聞くと、どんどん興味が深くなり、どうしてもFUNKOTCDが欲しくなって都内の大きなCDショップのワールドミュージックやダンスミュージックのコーナーを探しまわりましたがひとつもありません。店員さんにも聞いていたのですが、端末で検索してもそのようなCDはなく、当時は店員さん自体FUNKOTの存在を知りませんでした。

どうしても聞きたい欲求が納まらなかった私は、政所さんが店主をされているクラブ「Acid Panda Cafe」に行き直接MIX CDを購入。そのまま貪るように聞き倒し、CDだけでは飽き足らなくなった頃、ちょうど初めて行われたFUNKOTのオンリー・イベントや政所さんが出演されるイベントに何度も通ってFUNKOTの魅力に完全にとりつかれました。

政所さんに「いつかFUNKOTで一緒に何かしましょう!」と話し、それが全英1位のRoll DeepのオフィシャルRemixという形で実現した頃、9nineFUNKOTでシングルリリースをすることを聞き、この絶好の盛り上がりタイミングでFUNKOTEPリリースすることを決めました。

事実上初となるEPを成功させるため、FUNKOTファンはもちろんのこと、今まで聞いたことがない人にもアピールするべく、日本語で歌があるオリジナル曲、FUNKOTを象徴するような曲と歌詞、楽しい仕上がりの9nineの曲とは別の面を見せる、という大枠の話し合いの後に届いた「FUNKOT ANTHEM」のデモには、政所さんがFUNKOTにかけている熱い思いの全てが濃縮して込められていました。 FUNKOTを間違いなく次のステージにあげることができる楽曲ができたと思います。

EP
には今回の為に若手クリエーターshisotexさんによって作られたオリジナル曲の「Blue Moon Party」とあの滝廉太郎の代表曲、政所さんと同時期にFUNKOTを発見したJockie "MASTABASS" Suamaさんによる「サンバ・デ・ジャネイロ」のカバーが収録され、FUNKOTの持つ色々な魅力が味わえる作品になっています。『FUNKOT ANTHEM - EP』収録曲は今のところ配信のみのリリースですが、17日の発売後の結果次第で、本当に何かが起こるかもしれません。

HIP HOP
HOUSEGrungeTechno。どんなジャンルでも最初は小さな胎動がやがて世界を揺るがしてきました。ある特定のジャンルが大きく広がっていくことを身近で見るなんてことは、人生の中でめったにできることではありません。でもFUNKOTは今、まさにその状態にあると思っています。『FUNKOT ANTHEM‐EP』でFUNKOTに興味を持った人はクラブに足を運んでみて下さい。あの高揚感に包まれて、音楽が広がっていく様子を第一線で見ることができるのです。


text by 『FUNKOT ANTHEM – EP』制作担当ディレクター 




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