2014年7月19日土曜日

丸省&抹a.k.a.ナンブヒトシ対談!

7月14日に発売され、iTunes総合アルバム3位、ダンスアルバム1位を獲得した『Enaker's High - EP』 。このEPに参加し、そして7月26日(土)のTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」のディスコ954にDJ JET BARON a.k.a.高野政所とともに出演が決まった丸省と抹a.k.a.ナンブヒトシの二人の対談をお届け!





Enaker's High - EP
『Enaker's High - EP』に参加されているラッパーお二人ということでお話をお伺いしたいのですが、初めて二人が出会ったのはどちらでしょうか?

丸省 あれですね、アシパンのFUNKOTのイベントのDugem Risingですね。その時、the Beatnutsが日本に来てて、見てすげー酔っ払ってからアシパンに寄ったんですよ。そしたら政所さんがいて、たしかDJはshisotex君だったかな、FUNKOTご機嫌でかかってて、その後政所さんがかけたのかな。

そうですね、で、俺がサイドキックに入ってましたね。確かAboさんに丸省さんを紹介してもらったんだと思います。で、第一印象としては、あー怖い人来ちゃったなって。

-(笑)。

丸省 えーマジ(笑)。俺は、その時政所さんが「悪ガキから丸省さんがきてくれたぜ!」って煽ってからマイク持たせてくれて、俺ラップさせてもらって、結構ハマった感じでよっしゃーって思ったら、その後「今日はもう一人ラッパーがきてるぜ!」って言って「あー、はいはい、さっき紹介してもらった彼ね」と思って。その時は抹君のことは知らなくて、どんな感じなのよって見てたら、、、あー、、なんか上手い人来ちゃったなーって。

-(笑)。ラッパー俺だけだと思ったら。

丸省 うめーなー!って。


初日はたぶん結構バチバチでめくりあいをしてたんですよね。

- 同じラッパーですもんね。

俺はたぶん、その日より何ヶ月か前からFUNKOTイベントに顔を出すようになってて、サイドキックをよくやらしてもらうようになった段階で、「あー政所さんとABOさんの知り合いのラッパーが来ちゃったなぁ」と。でもこの席だけは、この席だけは譲ってなるものかと(笑)

-(笑)。

そこで丸省さんがラップした後に俺がガッと行ったのはそういう理由だったと思いますね。

- 正直、イラっとしたんですね。

「そこ!俺の席だから!」

丸省 なるほどなるほど(笑)。

そのマイクパスのあとに改めてちゃんと紹介してもらって、

丸省 確かその日の帰り、俺と抹くんは同じタイミングでアシパンから出たと思うんですけぢ、抹は道玄坂の向こう側にすすーっって渡って帰ったんですよね。

- (笑)。

ちょ、まってまって、これ文章に残るやつだから(笑)。

丸省 お互い意識してたね(笑)。

そこで知り合ってアシパンでやってるMCバトルのイベントの悪ガキG.P.に出てよって誘われて、出ましたね。

- 丸省さん的には潰してやろうと?

丸省 フリースタイルはできないだろうと(笑)。そしたらメチャメチャ上手くてねー。

しかも俺ら当たりましたからね。

丸省 あたった、あたった。

俺は太尊さんとあたって、丸省さんちあたって。

- お二人の勝負はどうだったんですか?

俺が勝ちました。ただ決勝で負けちゃったんですよね。

- お二人は一緒の日にレコーディングをされましたが、お互いを見ていかがでした?

丸省 抹は最高ですよ。例のごとく俺、ギリギリまでリリックが書けてなくて、

そうそう。

丸省 サビを女の人に歌ってもらいたいっていうのがあって、お願いしていた人が直前でダメになっちゃって、ヤバイどうしよって時に、自分の肉親の妹を呼んでしまって。

- 妹さんもミュージシャン(The Millibar3のメグさん)ですもんね。
The Millibar3 『Debut From The Sky』

丸省 バンドやってんですよ。歌詞はギリギリになんとかできたんですが、符割が難しくて上手くのれなくて、って時に抹先生がなぜか歌えたから、妹に教えてもらってできた曲があるんです。

何故か妹さんをリラックスさせる役目をかうという。他の人、みんな顔怖いから(笑)。

丸省 その時レコーディングに妹が来たときは、抹がレコーディング終わった後でシャツがビショビショで上半身裸になってて。

- 録音のときはブースの空調とめてましたからね。

丸省 奥に腕組んでる政所さんがいて、ヤバイとこに呼んじゃったなと。ハードコアな現場に来てしまったなと(笑)。

最悪でしたでしょうね、あれは(笑)。

丸省 みんなであーでもないこーでもないって。

最終的には、まぁ和気あいあいとした感じになりましたよね。

- 抹さんから見て丸省さんはどうでした?

俺とは違うラップの書き方をする人だと思いましたね、あとトピックがまだ俺が越えられてない30代のセンテンスで、次に出るやつ(秋予定)とか完全に政所さんに刺さってたじゃないですか。バースもサビも。あれは俺はかけねぇなって思ったり。あとはラップがすごい男臭いですね。
The Millibar3/メグ

- 漢気ですね。

あとは妹が可愛い。

- (笑)。正直自分も丸省さんがそのまんま女になったような人を想像してましたね。

そうそうそう。

- 可愛い子だったのでビックリしましたね。

丸省さん、逆に俺のレコーディングとかどうでした?

丸省 凄いよね、ラップ上手い人はレコーディング早いっていうね。三大レコーディングが上手い人、METEOR君、NAOMYさん、抹っていう。抹はフロウと言ってることがかっこいいし気持ちいいし。あー才能あんなーって。

ありがとうございます!

丸省 あれっす、「くやしぃ」って爪噛んでます(笑)。

- (笑)。

丸省 あとは、やっぱ汗いっぱいかくなーって。

- (笑)。

「Enaker's High」のレコーディングの時のガヤで政所さんとhayabusaに入ってもらったんですけど、俺、どこで録ってもヘッドホンビッチョビチョになるんですよ。

- (笑)。

  あれをパスする時は本当にプレッシャーでしたし、俺の後に妹さんがブースに入ったじゃないですか。初対面だし、妹さんも嫌な顔できないじゃないですか(笑)。

- お二人はMEGA DUGEM Vol.2にライブセットで出られましたが、お互いに見てどうでした?
丸省 いやぁ、凄いなって思いましたね。個人的にはShisotex君のトラックのやつが凄くて、リハ見た後に外でふて寝しました。

- (笑)。

丸省 ふて寝して頭をリセットしてました(笑)。でも物量勝負だと思って、レゲエダンサーも呼びましたね。

俺は逆に、そういうとこに俺は気がまわってなかったなーって、丸省さん、秘密結社MMRのライブ見て思ったんですよ。丸省さんの「FUNKOT ANTHEM」の時にもサイドMC連れてきてるし、レゲエダンサーとか旗を振ったりとかFUNKOTの問答無用で上がるのと凄いマッチングするんだなって思いました。
俺の時はありがたいことに女の子二人がステージにあがってきてくれたんですけど、マイクは俺1人で。しかも出番は丸省さん秘密結社MMRの次が俺で、あんなのやられたら、もー俺、白米ですよ(笑)。4種類の美味しい味が乗ってるピザのあとに白米(笑)。hayabusaとsoloistと一緒にどうすんべと相談してて。小箱のラップの現場はステージが小さいから物量で来ても跳ね返られる場合があるんですが、amate-raxiであんだけ盛り上がってるイベントだと、あれぐらいちゃんと作り込まれたショーケースだと勝てないって思って「くやしぃ」って爪噛んでましたね。

- (笑)。

その後にふて寝もしたし(笑)。

丸省 FUNKOTのような早い曲でサイドを入れずに1人でやるっていうのは凄いことなんですよね。

- 逆にですね。

丸省 フロウとか息づきとかスキルがちゃんとしてないと出来ないから、抹のライブを見ててすげーって思いましたよ。

ありがとうございます。あと丸省さんとか秘密結社MMRはどのトピックもはいってきやすいんですよね。「童貞UP」とかその最たるもので、別にバースが1文字も聞き取れなくてもフック、サビでついてこれるんですよ。そういうのは本当に勉強になります。踊り疲れてくると聞けなくなりますよね。FUNKOTは頭の中に楽しいしか入ってこない音楽じゃないですか、その快楽が防御しちゃってラップってなかなか届きにくいと思うんですよね。でも秘密結社MMRのトピックスは凄いわかりやすい「デートに行こう」とか「童貞頑張れ」とか、絶対わかるじゃないですか。

- なるほど。

で、METEORさんがまた面白いことを言うんですよね、ここに加えて丸省さんも変わってると思うんで、RINDさんは本当に大変なんだろうなって思ってます。

- (笑)。

あの日はお客さん的にも俺と丸省さんと秘密結社MMRのライブは対照的だったと思うんで、だから逆にどっちも好きな人がいたと思うんですよね。丸省、抹のFUNKOT×ラップでの2本体制はいいと思ってます。

丸省 そうだね。

例えば政所さんのサイドキックで俺と丸省さんがついても、感覚が違うから言うことも被らないし。被っちゃうとよくないんですよ、同んなじタイミングで「Yo!」とか言っちゃって。

- なるほどです。ちなみに先日配信された『Enaker's High - EP』がiTunes総合3位、ダンス1位になりましたが、ご感想を頂けますか?


『FUNKOT ANTHEM EP』と並んだけど超えらなかったのはちょっと悔しいです。が、それでも凄い順位!みなさんのおかげです、ありがとうございます!2014年のFUNKOTは明るいですよ!

丸省 政所さんをはじめ、KazuyaPさん、抹、フォンコッターのみなさんのお力だと思います!その末席に加えいただき光栄です!

- そして7/26(土)にはTBSラジオの「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」のDJコーナー内でお二人も出演されますが意気込みを頂けますか?

ブッかまして宇多丸師匠と古川さんをインドネシア人にしてきます。

丸省 阿南京子さんの耳元まで届けるぜ!という気持ちで 頑張ります!

(2014年7月 ユニバーサル ミュージックにて)

===


抹は自身がラッパーを志すことになった大会SSWSの審査員でもあった古川耕氏が構成作家をつとめる「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」へ凱旋出演!(こちらのインタビューに掲載

そしてTBSラジオに人生を救われたという丸省がそのTBSで歌う!(こちらのインタビューに掲載

是非7月26日(土)の23時からにはTBSラジオをチェック!(ラジオがなくてもRadikoで聴けます!)

0 件のコメント:

コメントを投稿